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RemoteDesktop GeForce

はじめに:

先日、いつの間にか AMD, Intel GPU で RemoteDesktop 環境で OpenGL が利用可能になっていたという記事を書きましたが、NVIDIA GeForce でも RemoteDesktop 環境で OpenGL が利用可能になっていました。

NVIDIA Quadro は従来より、RemoteDesktop で OpenGL が利用できましたが、GeForce は永らく Quadro との差別化のため RemoteDesktop 環境で OpenGL の利用ができませんでした。(ソフト実装の OpenGL 1.1 GENERIC 版しか利用できませんでした。)

しかし、「NVIDIA provides OpenGL-accelerated Remote Desktop for GeForce」で紹介したように GeForce でも RemoteDesktop 環境で OpenGL が利用できるドライバのパッチが提供されて GeForce でも利用できるようにはなっていました。ただ、ドライバをアップデートすると再度パッチをあてる必要があったため、少々使いづらいところもありました。

ところが、いつの間にかパッチをあてることなく、GeForce でも RemoteDesktop 環境で OpenGL が利用できるようになっていることに気づきました。NVIDIA が GeForce の制限を正式に外したようです。最新のドライバで利用できることは確認できましたが、ドライバのどのバージョンから利用できるようになったのかは不明です。OS は Windows 10 の最新バージョン(version 21H1)で動作確認しました。

RDP サーバ側は仮想マシンではなく実マシンの場合の話です。(仮想マシンの場合は vGPU が必要)

 

リモートデスクトップ:

GeForce

ローエンド GPU の GeForce GT 710 で確認しました。

ドライバは 466.47 でした。

RemoteDesktop GeForce
RemoteDesktop GeForce

toglinfo で確認すると OpenGL 4.6 ときちんと認識しています。

 

RemoteDesktop GeForce (dxdiag)
RemoteDesktop GeForce (dxdiag)

dxdiag で確認すると「Microsoft Remote Display Adapter」になっていて、DirectDraw アクセラレータ、AGPテクスチャアクセラレータが使用できないとなっています。

 

参考記事:

RemoteDesktop OpenGL

はじめに:

AMD, Intel GPU の場合、いつの間にか RemoteDesktop 環境で OpenGL が利用可能になっていました。少なくとも1年以上前から。NVIDIA の GeForce で OpenGL が使えるようになる前からのようです。Microsoft の RDP 関連の情報を探してみましたが、いつから使えるようになっていたのかは分かりませんでした。

RDP サーバ側は仮想マシンではなく実マシンの場合の話です。(仮想マシンの場合は vGPU が必要)

ただ、RDP サーバ、RDP クライアントに制限があるかもしれません。現在確認できているのは、RDP サーバ、RDP クライアント共に Windows 10 の最新バージョン(version 21H1)のものになります。1年以上前から使えているようなので、それ以前の Windows 10 なら大丈夫だとは思います。

 

リモートデスクトップ:

AMD

少々古い GPU ですが、Radeon R5 240 で動作確認しました。(画面では R7 200 シリーズと認識されていますが、実際は R5 240 です。)

RemoteDesktop AMD
AMD の場合

toglinfo で確認すると OpenGL 4.6 ときちんと認識しています。

 

RemoteDesktop AMD
AMD の場合(dxdiag)

dxdiag で確認すると「Microsoft Remote Display Adapter」になっていて、DirectDraw アクセラレータ、AGPテクスチャアクセラレータが使用できないとなっています。

 

Intel

Intel i9-9900  の Intel UHD Graphics 630 で動作確認しました。

RemoteDesktop Intel
Intel の場合

toglinfo で確認すると、こちらも OpenGL 4.6 と認識しています。

 

RemoteDesktop Intel
Intel の場合(dxdiag)

dxdiag で確認すると、こちらも「Microsoft Remote Display Adapter」になっていて、DirectDraw アクセラレータ、AGPテクスチャアクセラレータが使用できないとなっています。

うまく認識しない場合は、ドライバをアップデートしてください。

関連記事:

Windows で RemoteFX vGPU が無効化

RemoteFX vGPU の開発は終了し、Windows Server 2019 からは削除されましたが、Windows Server 2016 ではこれまで 使えていました。(Windows Server 2019 でも有効化は可能でした。)

しかし、2020 年 7 月の Windows セキュリティ更新プログラム (2020 年 7 月 14 日) で、該当するすべての Windows プラットフォームで無効になりました。

セキュリティ対策とはいえ、やや強引な気もしますが、2021 年 2 月までは RemoteFX vGPU を再度有効にすることができます。Windows Server 2016 で再度 RemoteFX vGPU を有効化するには GUI はもう使えないため、 PowerShell で設定を行う必要があります。設定方法は Windows Server 2019 で RemoteFX vGPU を有効化する方法と同じです。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4570006/update-to-disable-and-remove-the-remotefx-vgpu-component

Screenshot of support.microsoft.com

 

NVIDIA provides OpenGL-accelerated Remote Desktop for GeForce

これまで NVIDIA の GeForce は、リモートデスクトップで OpenGL のハードウェアアクセラレートが無効化されていたため、リモートデスクトップで OpenGL のハードウェアアクセラレートが必要な場合は、NVIDIA では Quadro 以上の GPU が必要でした。しかし、今回  GeForce でもリモートデスクトップで OpenGL のハードウェアアクセラレートが可能になりました。

Screenshot of www.khronos.org

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